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下竹田・中通り四つ角
路傍の情熱(一)
ろぼうのじょうねつ
この道祖神は「路傍の情熱(一)」と呼ばれているよ! 「路傍」というのは、道ばたのこと。 道祖神は、どれも村境や道の脇に立てられていて、 仲の良い夫婦の様子を表しているけど、 「路傍の情熱」は特に、情熱的に思い合う神様たちだよ。 男の神様は、女の神様の肩をぐっと抱き寄せ、 右足を、女の神様の足の間に差し込んでいます。 その足先には靴を履いてなくて、 裸足の指が見えてるね。 さらに、お二人の足下をよーく見ると、 少しわかりにくいんだけど、 お二人が蓮の花の上に立っているように彫刻されている。 そして、道祖神は普通、 向かって右側に男の神様、左側に女の神様が並んでいて、 公家風の衣装を身につけていることが多いんだけど、 「路傍の情熱(一)」の道祖神は 向かって左が男の神様、右が女の神様で、 お2人ともお寺のお坊さんのような衣装を着ています。 このような道祖神は「仏教系道祖神」と呼ばれていて 山形村には他にも 「路傍の情熱(二)」「小人のささやき」の2体があるよ。 ぜひ、探してみてね。