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小坂・大日堂辻

つつましき女神

つつましきめがみ

碑身縦長の自然石

高 100㎝、巾 73㎝、厚 38㎝

基壇1段 コンクリート縁で作られている

高 10㎝、巾 80㎝、厚 50㎝

記年銘嘉永5年(1852年)

施主銘大日

中区円輪型

碑身いっぱいに男神は狩衣、女神は十二単衣姿の双体像が彫られております。「大池の頭領」と比べ少し小振りですが、堂々とした姿、衣装の線の彫りの美しさなど、大胆な構図です。衣装、容貌、造立年等から同一石工の作とも考えられます。「大池の頭領」との違いは、とても柔和な顔立ちであり、袴の紐が1本で結ばれ垂直に垂れ下がっていることです。村内道祖神の中で唯一、男神が女神の5本の指を握っていることです。男神が女神より積極的である事から「つつましき女神」と名づけられております。場所は、清水古道の入口に位置し、平成19年10月に山形村史談会により建立された「右清水道」の碑の奥に祭られています。

祭り秋の環境の日に大日常会で行われています。

狩衣(かりぎぬ):公家の平服、普段着。

十二単衣(じゅうにひとえ):昔の女官の正装。

袴(はかま):腰より下を覆うようにして着用する和服。